薄毛対策の押さえておきたいポイント

2020年8月
  • AGA予防に役立つ食事と栄養素

    AGA

    AGA(男性型脱毛症)の予防を考える上で、日々の食事から摂取する栄養素は非常に重要な役割を果たします。健康な髪を育み、AGAの発症リスクを少しでも軽減するためには、バランスの取れた食事が不可欠です。ここでは、AGA予防に役立つとされる主な栄養素と、それらを多く含む食品について解説します。まず、髪の毛の主成分である「タンパク質」は、最も基本的な栄養素です。タンパク質が不足すると、髪が細くなったり、弱くなったり、成長が遅れたりする可能性があります。肉類(鶏むね肉、赤身肉など)、魚介類(特にアジ、サバ、イワシなどの青魚)、卵、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)といった良質なタンパク質源を毎日の食事にバランス良く取り入れましょう。次に、「亜鉛」もAGA予防において注目されるミネラルです。亜鉛は、タンパク質の合成を助け、毛母細胞の分裂を促進する働きがあります。また、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に関わる5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する可能性も示唆されています。牡蠣、レバー、牛肉(赤身)、ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)に多く含まれています。「ビタミンB群(特にB2、B6、ビオチン)」は、頭皮の新陳代謝を促し、皮脂の分泌をコントロールし、毛母細胞の働きを活性化させる効果があります。豚肉、レバー、魚介類、緑黄色野菜、穀類などに含まれています。特にビオチンは、ケラチンの生成を助ける重要なビタミンです。「ビタミンE」は、強力な抗酸化作用を持ち、頭皮の血行を促進する効果があります。血行が良くなれば、毛根に必要な栄養素が届きやすくなり、髪の成長をサポートします。ナッツ類、アボカド、植物油などに含まれています。「ビタミンC」は、コラーゲンの生成を助け、頭皮の健康を保つ働きがあります。また、鉄分の吸収を高める効果もあります。果物(柑橘類、いちごなど)や野菜(ピーマン、ブロッコリーなど)に豊富です。「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造を持ち、5αリダクターゼの働きを抑制したり、ホルモンバランスを整えたりする効果が期待されています。納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品に含まれています。AGA予防のためには、特定の食品に偏らず、さまざまな食材を組み合わせたバランスの良い食事が基本です。

  • ノンシリコンスカルプシャンプー男性への効果

    かつら

    近年、メンズスカルプシャンプーの選択肢の一つとして、「ノンシリコン」タイプの製品が注目を集めています。ノンシリコンシャンプーは、髪や頭皮に優しいというイメージがありますが、実際のところ、男性の頭皮や髪にどのような効果が期待できるのでしょうか。シリコン(シリコーン)とは、髪の表面をコーティングし、指通りを滑らかにしたり、髪にツヤを与えたり、ドライヤーの熱から髪を守ったりする効果がある成分です。多くのシャンプーやコンディショナーに配合されています。しかし、このシリコンが毛穴を詰まらせたり、頭皮の呼吸を妨げたりするのではないかという懸念から、ノンシリコンシャンプーを選ぶ人が増えてきました。ノンシリコンスカルプシャンプーのメリットとしては、まず、洗い上がりがさっぱりとし、髪が軽くなるという点が挙げられます。シリコンによるコーティングがないため、髪本来の素の状態に近づき、ふんわりとした自然な仕上がりになる傾向があります。特に、髪が細くペタッとしやすい方や、ボリュームを出したい方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。また、シリコンが毛穴に蓄積する心配がないため、頭皮環境をより清潔に保ちやすいというメリットも考えられます。毛穴の詰まりは、フケやかゆみ、ニオイの原因となるだけでなく、健康な髪の成長を妨げる可能性もあるため、これを防ぐことはスカルプケアにおいて重要です。さらに、ノンシリコンシャンプーの後に使用するトリートメントや育毛剤の成分が、髪や頭皮に浸透しやすくなるという効果も期待されています。シリコンのコーティングがない分、有効成分がダイレクトに届きやすくなるという考え方です。しかし、ノンシリコンシャンプーにもデメリットはあります。シリコンによるコーティングがないため、洗髪中に髪がきしみやすかったり、指通りが悪くなったりすることがあります。また、ドライヤーの熱や摩擦によるダメージを受けやすくなる可能性も指摘されています。そのため、ノンシリコンシャンプーを使用する場合は、必ずコンディショナーやトリートメントで髪の毛を保護し、保湿ケアを行うことが重要です。ノンシリコンが全ての男性に合うわけではありません。髪質や頭皮の状態、重視する点(指通り、洗い上がりの軽さ、頭皮への優しさ)を考慮して、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。